くの字の家

設計  :一級建築士事務所あとりえ(担当:とりやまあきこ・土田知佳)
施工  :株式会社渡辺建工
所在  :茨城県桜川市(2024年11月竣工)

木材在来工法 地上一階建て(平屋)
UA値  :0.56w/m2・K(断熱性能等級5、ZEH基準)


2階建の母屋がある敷地の南側に建築された、
矩形の平家を「くの字」に曲げたシンプルな構成のお家です。
この構成にした理由は2つあります。
1つ目の理由は、北側の母屋に日差しを取り込むためです。
建物が母屋の南側にさしかかるところで建物を曲げることで、ご両親の住む母屋の日当たりを遮らないようにしました。
2つ目の理由は、建物と生垣に囲まれた中庭のようなプライベートなお庭をつくるためです。
このお庭には、建物に沿った縁側と、どのお部屋からも出られる大きな窓を設けました。

広いリビングには、将来子ども部屋として仕切れるように柱と梁を配置しています。
無垢のフローリングの一部に、青いリノリウムの床座エリアを作り、
壁一面の本棚と床座の高さの長い机を設えました。
ご家族で読書をしたりゴロゴロしたり、のんびり過ごす姿が目に浮かぶようです。

玄関からつながるシューズクローゼットの隣に、
紺色の壁の書斎兼音楽室として一坪のおこもり部屋を作りました。
ギターを奏でながらスニーカーを眺められるこだわりの詰まったお部屋です。



庭に面した縁側と窓


縁側の一部にはウッドデッキ


道路側からの外観


2本のシンボルツリーに挟まれたアプローチ


北側の玄関ドアを開くと明るい南側の庭まで見通せる


玄関ホールと、日差したっぷりの洗濯室


玄関ホールからつながる廊下から寝室を見る
壁の一部にはマグネットが使えるコーナーが



リビングへ続く廊下。「くの字」に曲がった部分が、ほどよく視線を遮る


夫婦の寝室。壁紙の色のトーンを調整して落ち着いた雰囲気に


日当たりの良いリビングと、青いリノリウムのごろごろスペース


あたたかみのある、造作の背面収納


リビングからLDKをのぞむ
右手の奥は、子供たちが成長したら将来個室として仕切ることができるように、
あらかじめ柱と梁を配置している


壁一面の本棚と、アールで切り取られた青い床座エリア


床座のエリアは青いリノリウムでゆるやかな区切りを作った。
小さいお子さんがお絵かきをするのにちょうどいい高さのローカウンターに、
北側の窓から安定した光が入る。



こだわりの詰まった紺色のおこもり部屋


玄関〜シューズクローゼットから書斎につながる


ちょうど「くの字」に曲がる場所に位置する洗面室は、白い洗面台と白いタイルを木の造作家具と組合せた


隣り合う母屋にも日当たりを配慮


夕景。窓からつながるウッドデッキと、造作の手すり。



all photo by :齋藤さだむ

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