西荻北 ツートンボックス

設計:一級建築士事務所あとりえ(担当:とりやまあきこ・大関美奈子)
施工:有限会社隆栄建築
植栽:枝屋
所在:東京都杉並区(2024年12月竣工)

木造在来工法 地上二階建
外皮平均熱貫流率:UA値 0.50( W/2・K)
※断熱等級5(ZEH基準)、HEAT20 G1をクリアできる数値です




「西荻北ツートンボックス」は、杉並区西荻窪の閑静な住宅街にあります。
この場所には、長年お施主様が営む鍼灸院がありました。
鍼灸院の建替えにあたり、建物の1Fの一部と2Fにご家族が同居する、併用住宅として計画をしました。

鍼灸院と住宅の入り口は分けて、それぞれを建物の正反対に設け、内部も完全に動線を分けることで、
鍼灸院側と住宅側、お互いが気を使わずに生活できるように配慮しました。
鍼灸院の入り口は、道路に面した南西の角にあり、住宅の入り口は、庭を通って、母屋の玄関に近い場所にあります。

住宅の1階はリビングスペースです。
広いお庭の豊かな緑を取り込む、大きな出窓と造作ベンチがポイントです。
大きな窓から庭の緑と光が部屋いっぱいに入り込み、面積以上に広がりを感じるとても気持ちの良い空間です。

2階のホールは、家族で共有できる余白のスペースです。
本棚を置いて読書コーナーに、カウンターを置いて勉強スペースに、
ピアノを置いて音楽スペースに、などいろいろな使い方ができる場所です。

建物構造の特徴としては、建物2階を柱1本分外に張り出しています。
2Fの室内空間が1Fよりも少し広くなっているだけでなく、
建物の四周に小さな庇状の段差が出ることで、1F外壁の汚れを軽減しています。

段差の影が外観デザインを際立たせ、
黒い金属と、グレーの塗り壁という質感の異なる
箱を重ねたような「ツートンボックス」を形作っています。



角地に建つ視認性の良い立地にツートンのボックスが重なる


住宅側は母屋と共通の緑豊かなアプローチ


(住宅内観)玄関の正面は木製リブのアクセントウォールに


(住宅内観)飾り棚には小さな窓が


(住宅内観)庭の緑を切り取るような、大きな出窓のある1階リビング


(住宅内観)出窓前に設けた造作ベンチ


(住宅内観)金属、木、陶器タイルの素材感を活かした、コンパクトだけど使いやすいキッチン


(住宅内観)2階へ続く階段は側面をオープンにして広がりを作った。階段下の扉から鍼灸院へつながる


(住宅内観)2階から階下をのぞむ


(住宅内観)2階ホールの天井には、バタフライ型の屋根の形状が現れている


ホールは、家族で共有できる余白のスペース


(住宅内観)2階の子供室は、明るいグレーの壁紙をアクセントクロスとして一面に採用し、上品な印象に


(住宅内観)2階の子供室は3つあり、全て引き戸でつながる。
子供たちの成長に合わせ使い方を変更できるよう考えた



(住宅内観)2階洗面室はグレーでまとめスッキリとした印象に


鍼灸院側のアプローチ


(鍼灸院内観)鍼灸院側のエントランスホール


(鍼灸院内観)明るく気持ちの良い鍼灸院治療室


(鍼灸院内観)丸い鏡と、丸い手洗いがかわいらしいお客様用トイレ


all photo by :齋藤さだむ

次の作品をみる