ほんとはね

設計:一級建築士事務所あとりえ(担当:とりやまあきこ・小林美悠子)
施工:有限会社隆栄建築
所在:東京都台東区(2025年9月竣工)
内容:改修工事

構造   :鉄骨造 地上4階建のうち改修対象は1階の一部
改修前用途:簡易宿所(管理室)
改修後用途:簡易宿所(店舗等)


東京都北東部に位置するこのエリアには、
かつて日本の戦後復興から高度経済成長へと続く時代の中で、
多くの労働者が集まっていました。
この建物の用途である「簡易宿所」とは、一泊単位で手軽に泊まれる宿で、
それらが立ち並ぶ街並みは、当時の活気あるエネルギーを象徴する風景でもありました。

そんな歴史を持つこのエリアには、子連れで気軽に行ける場所がまだ多くありません。
そこで、地域に暮らす女性や子どものための温かな居場所作りのため、
簡易宿所の一角をリノベーションすることとなりました。

元々は管理人さんの宿泊用として使われていた部屋の、
キッチンや和室などの壁を取り払うことで、
一つの大きな空間に生まれ変わりました。

室内へのアクセスには、道路に面した掃き出し窓を利用して、
道路から直接入れる入口を設けました。

既存のキッチンや、既存のサッシなどは、残して活用しています。
お部屋の奥の壁は、この再生プロジェクトの一環として、
お施主様とお子様が、あとりえと一緒に漆喰の左官作業を行いました。

お部屋の奥にあった押入れだったスペースは、小さな授乳・オムツ替えスペースに。
入口はアール型で優しい雰囲気を出し、
床のフローリングと、ピンクの床材も、アールの切り替えとしました。
各所に曲線を用いたり、暖かな色味を使うことで、
この場所が“主に女性や子供たちの居場所”であることを表現しています。



出入口からスペース内を見る


壁一面の本棚とデスク
シェア本棚や貸棚としての使用も想定している



飲食屋、コワーキングスペースとしての利用を想定したカウンターデスク


壁一面の本棚
中央には親子で座って本を読めるベンチスペースも



部屋の奥にはトイレ(左)と、授乳スペース(右)
アール型の入口がアクセント



トイレの奥や、床の一部にはテーマカラーのピンクを配した
施主施工で塗った漆喰壁に、壁付の照明の影が映る
ランダムな形の鏡もポイント



授乳・オムツ替えスペース
試着室など、多目的に利用できる



食事をしたり、ボードゲームをしたり、さまざまな使い方ができるスペース


部屋の奥から入口側を見る
テーブルの天板の脚の高さを変えて、ローテーブルでの使用も可能



テーブルを使わず、大広間としても使用できる




たっぷり収納できる本棚。今日は何を読もう?


看板


外観。テラスを解体して出入口に改修した


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「ほんとはね」

女性と子供が安心してすごせる、
小さなチャレンジの拠点。
本棚・小部屋レンタル・ファッションや雑貨の展示販売、
イベントやワークショップなど、だれかの小さな表現やチャレンジが
そっと羽ばたくきっかけになることを目指しています。

運営:本目さよさん

ほんとはねウェブサイト
hontohane.netlify.app

ほんとはねインスタグラム
https://www.instagram.com/hontohane_tokyo/

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all photo by :澤崎 信孝

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